
....用語説明....
怪異
死霊や怨霊、妖怪といった、彼岸に存在する人ならざるものの類。生者をおびやかすものがほとんど。人の記憶に長く残り、知名度や認知度が高くなればなるほど強い力を持つ。実体化できる者、できない者は様々で、彼岸に近い人間などには見えることも。稀に人間との混血も存在している。祓われるか未練が解決したら成仏するが、多くのものが叶わない未練を抱え此岸をさまよっている 。
七不思議
K学園の旧校舎の怪異代表六名。認知度が高い順で上から席番が決まるが、流行や人の想像に最も近い怪異が突然選ばれることも。それぞれの六名が学園の一部の空間(教室や玄関など)を支配し、その他の怪異が絶対に逆らえない領域を持つ。人間が噂に従って怪異を呼び出す時間帯はその領域から出てはいけないルールで、もしも破ってしまった場合は弱体化する上に七不思議から降ろされる可能性も。お互いの生前や過去については詮索しないのが暗黙の了解。全体を束ねるリーダーとなる者は存在せず、お互いがお互いを牽制し合っている。学園外には出られない。
魂渡し
怪異が生者を生かしたまま、あの世に連れて行くこと。その場合、生者が此岸で生きた過去と、関わった人たちからその生者に関する記憶を消され、最初から“生まれなかった存在”にされる。これを「絶縁」という。全ての怪異が魂渡しを行うことは可能だが、知名度が低く存在感があまりない弱い怪異がやろうとすると、記憶や死体が現世に残ってしまったりと、成功率が低くなる。魂渡しは生者を連れて行く際に、生者のトラウマを覗き見ることになるため、ポジティブな感情を好むサーカス団は団員に困っていない限りあまり魂渡しをしない。また、サーカス団のあいだでは魂渡しを「スカウト」と呼ぶこともある。
サーカス団
怪異で構成されたサーカス団の総称。昔のイリュージョン事件で消された団員達がほとんど。一人ひとつ、担当演目に関係した、魔法と似たような能力を持つ。全員が共通して、恐怖や不安という負の感情よりも、快感や安心感といった正の感情を好む。人間達の記憶の中で満足できるまでチヤホヤされるか、一般的な怪異同様、退治できる力を持った人間に祓われるか未練が叶えられれば成仏する。共通の目的は、七不思議の席を全て乗っ取り、更に力を手に入れ注目されること。しかし中には人間の見えていないところで武器を手に取って争い合うなど、好戦的な者もいる。
